こんにちは、konasuです。
今日は少し大袈裟なタイトルですが、35歳でキャリアや妊活に迫られている状況、そしてそれに伴う気持ちや考え方の変化について、私の経験を書きたいと思います。
私は、大学で研究職として働いています。いわゆる大学教員の下っぱです。
まだまだ下っぱのため、今は教育・研究のキャリアを積む大事な時期。
一方でプライベートも充実させて子どもを産み、子育てをしたい。
35歳になり、仕事と不妊治療との両立を迫られている、そんな状況です。
1年半前に博士号を取得するまでは、妊活のことは考えず研究に注力していました。
夫は結婚当初から早く子供が欲しいと言っていましたが、まずは私が博士論文を提出することを最優先に応援してくれていました。
博士号を取り、運よく大学で研究職(任期付きではありますが)に就くことができ、他大学の非常勤講師もさせてもらえる環境は大変ありがたいです。
しかしながら、ようやく妊活ができると思ったら私はもう既に35歳。
一般的に35歳以上は高齢出産といわれており、妊娠を望む私にとって、カウントダウンが始まっているようでした。
人生100年時代の35歳って、まだまだ若いのに。。
体は妊娠能力が急激に下がる年齢といわれ焦りが出る一方で、
仕事では次のステップのために研究や教育のキャリアを積むことが求められる。
35歳という年齢は、私の人生の中で崖っぷちに立たされているようで、常に不安感がつきまといます。
仕事も頑張りたい、そして子どもを産んで育てたい。
欲張りな私は、どちらかを選んでどちらかを諦めることはできないです。
現在に至るまでは、崖っぷちにいる不安感から、何度も夫にあたってしまいました。
私は子どもを産めないかもしれないから、私と離婚して他の人と子どものいる人生を送った方がいい、と泣きじゃくりながら夫に言ったことがありました。
手前味噌ではありますが、夫の人間性には尊敬するところが多くあります。
利他的で人のために行動ができる慈悲深いところ、穏やかで優しく包容力があるところ、責任感も強くて決断力もある、一方で知的で冷静沈着でクールなところ、あげればキリがないです。
こんなにも素晴らしい人の遺伝子は絶対に残してほしいと思っていますし、またそんな夫には子育てを経験してもらいたい。
でも私はそれを実現させられないかもしれない。
だったら私といない方が夫のためであるし、私の人生に夫を巻き添えにさせることはできない、そう考えていました。
夫はそんな私に対して、
「子どもが人生の全てではないし、君と共にいる人生を送りたい」
そう言ってくれました。
その言葉で、窮屈になっていた私の考えや気持ちがフッと軽くなったことを記憶しています。
妊活中ってどうしても子どもを授かることが人生の全てのような思考になり、負のスパイラルに陥りますが、客観視すればもちろん人生はそれだけではない。
子どもができなければ、夫婦ふたりで楽しく豊かな人生を歩めばいい。
でも少しでも子どもを授かれる可能性があるのなら、悔いのないように最善を尽くして頑張りたい。
そんな考えや気持ちの変化の過程を経て、自身のキャリア形成と妊活、どちらも悔いのないように頑張ることに決めました。
思考が狭くなっていた自分にとって、そのように思考転換ができたことがきっかけで、前向きに不妊治療に取り組めるようになりました。
年齢に迫られて妊活に焦ってしまい、苦しい思いをされている方、
同じように大学教員として研究職に就かれている方、
このブログが少しでも参考になれば幸いです。
引き続きよろしくお願いします。