こんばんは、konasuです。
心拍停止後16日目にクリニックで先生と相談し、一週間後に手術日を決めましたが、その2日後、18日目の朝にようやく赤ちゃんが出てきてくれました。
自然排出までの流れと、排出前後の体の様子とその変化を下記にまとめます。
自然流産を待つ間、色々と調べて経験者の方の記録などが大変参考になったので、この記録もどなたかの参考になれば幸いです。
自然排出までの流れ
心拍停止後〜6日目
少量の出血があったが腹痛はない.
7日目
お風呂場で直径2㎝程度の白いふわふわした塊が出てきた.
その後出血が無くなった.
12日目
クリニックで診察すると、お腹に赤ちゃんがいることを確認.
排出された白いふわふわの塊は、バニシングツインとなった片方の胎嚢かもしれない、とのこと.
もう少し様子をみることにした.
出血は少量で色は黒っぽい.
16日目
クリニックで一週間後に手術をすることに決まった.
夜、生理前に感じるような下腹部の違和感が出てきた.
出血量が少し増え、血の色は黒っぽい.
17日目
下腹部が重くなってきた.
生理の時のような、重い痛み・血液の色・量だった.
夜には子宮がピキーっとするような痛みが出てきた(我慢できる程度).
18日目
3:00 a.m.
大量の出血漏れで目が覚める.
ナプキン(26cm)をしていたがズボンのお尻が真っ赤になるほど.
トイレに行くと直径4㎝程の血の塊(レバーのようなもの)がでたため、赤ちゃんが出たのだと思った.
使い捨てのフォークで便器から掬い上げビニール袋に入れた.
腹痛なし.
3:20
夜中に排出した際は、系列の産院に電話する様に言われていたため、電話するとすぐに来るよう指示があった.
夫の運転で向かった.
3:40
産院で診察.
出てきた塊は赤ちゃんではなく、血の塊だった.
エコーで確認すると赤ちゃんはまだお腹にいた.
出血量は多く、生理2日目かそれ以上の量.
30分ほどでナプキン(26cm)全体が真っ赤になる.
帰宅時に背筋を伸ばして歩けないほどの腹痛が始まった.
4:00
帰宅.
生理痛が酷い時の様な、それ以上のような痛みになった.
腹痛に耐えながらサッカーを観戦した.
6:00
腹痛に耐えながらスペイン戦の勝利に喜んだ.
出血量が多く、腹痛が続いていたため出勤できないと判断し、職場に休みの連絡を入れた.
ベッドで横になるも、どんどん腹痛が酷くなり泣きながら激痛に悶え苦しむ.
7:00
夫に先程診てもらった産院に電話をしてもらい、鎮痛剤を服用していいか確認してもらった.
陣痛のようなものだから鎮痛剤は飲まずに我慢して朝一でいつものクリニックへ行くように、との指示があった.
今までに経験したことのないような激痛が続いた.
7:30
腹痛の波が収まった時にトイレに行った.
トイレの途中で便器に落ちないように、膣の下で小さなナプキンを持って添えていたら、ポンと大きな塊が出てきて、手のひらに乗せていたナプキンの上でキャッチした.
直径5㎝ほどの塊(白っぽい塊が血にまみれて赤黒くなっていた)だった.
あきらかに血の塊とは違うもので、赤ちゃんであることがわかった.
夫にラップを持ってきてもらい、ラップの上にナプキンごと置き、そっと包み袋に入れた.
腹痛は少しあるものの、6時台の激痛とは比べものにならないくらい痛みが軽くなった.
9:00
夫の運転でクリニックに到着.
腹痛はあるが、我慢でき普通に歩ける程度の痛み.
病理検査で持参した塊から赤ちゃんの成分が確認され、エコーでも胎嚢と赤ちゃんがいなくなっていることを確認.
子宮内にまだ血液が残っているとのこと.
血液を全て出すために子宮収縮剤を一週間分処方してもらった.
腹痛があれば鎮痛剤を服用してもいいとのこと.
その後
当日の夕方まで我慢できる程度の腹痛があったりなかったりで続き、痛みがある時は鎮痛剤(Eve)を服用した.
夜以降は腹痛が軽くなり、鎮痛剤を服用しなくても大丈夫になった.
生理のような量の多い出血が続いている.
排出の準備について
いつ赤ちゃんが出てきてもすぐ対応できるように、自宅トイレとポーチに、使い捨てのフォーク・ビニール袋・小さい袋を準備していた.
自然流産を経験された Twitterのフォロワーさんが、ナプキンでキャッチしたと記したレポを読んで、陣痛のような腹痛と大量の出血がありそろそろ来るかなという時のトイレでは、すぐにキャッチできるようナプキンを膣に添えていた.タイミングよくその上にポンと出て来てくれたため、自分の手で間接的に抱いてあげることができてよかった.
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また排出前後の流れを振り返ると、いつも通院しているクリニックの系列に産院(家から10分)があることで、夜中の対応をしてもらえて安心でき心強かったです。
そして家にいる時間且つ夫がいる時に腹痛・排出があり、身動きが取りやすかったのも助かりました。
自然流産を終えて今思うこと
小さな小さなお産のような経験でした。
特に6時から7時半にかけての1時間半は、今までに経験したことがない激痛に悶え苦しみ、その間ずっと横で夫が体をさすりながら声をかけてくれていました(一緒に経験できたことに加えて、私が激痛に苦しんでいる姿を見せれたのもよかったかも笑)。
陣痛に近いような腹痛を経て自力でお腹の赤ちゃんを自然に排出してあげられたことに、安堵するとともに嬉しい気持ちや清々しい爽快感があり、不思議な感覚でした。
家で夫と一緒にいる時に出てきてくれて、私たち2人に姿を見せてくれたことは、「パパ ママ ありがとう さようなら」と伝えてくれているようで嬉しかったです。
W杯スペイン戦試合前後の絶妙なタイミングでの一連の流れに、夫は真顔で「一緒にW杯の試合を観戦したかったのかな」って笑。
「どんだけサッカー好きの赤ちゃんやねん!」ってツッコミながら、夫婦二人で大きな苦しみを一つ乗り越えたことで私たちの絆がより一層強固なものになったような気がしました。
流産を経験したことで次の妊娠が怖くなり胚移植が不安だったけれど、また赤ちゃんを待つ気持ちが芽生えてきました。
そんな訳で、スペインに歴史的勝利をしたこの日は、我々夫婦にとっても生涯忘れることのない一日になりました。
今後この子たちのことを想う時以外にも、何十年先もメディアでW杯スペイン戦勝利を取り上げられる度にこの日の出来事が鮮明に思い出すのだろうと思います。
不意に涙が出てくる時もあり、心が癒えるまではまだしばらく時間がかかりそうです。
でも不思議と、この子たちを想う度に心がほっこりあたたかくなるんです。
私たちのもとにいのちを宿してくれてありがとう。
幸せな日々をありがとう。
そして母にしてくれてありがとう。
これからも私たち夫婦の人生とともにこの子たちがあり、心の中でずっと一緒です。
konasu